空調用プレフィルターの種類 その1
こんにちは、栄伸工業の小田です。
前回お話した通りプレフィルターはあらゆる施設で取り付けられております。
敷地数坪の料理店から1日かけても回れないような巨大ショッピングモールまで、全国には色々な形やニーズに沿った施設が星の数ほど存在します。
それに伴い、プレフィルターもそれぞれの施設に沿った商品があり、ゴミを捕集するのはもちろん、脱臭や抗菌・防カビ、最近ではコロナの問題があり抗ウィルス対応のプレフィルターも出てきております。
それ以外にもゴミの種類や大きさ、交換や洗浄のしやすさなどそれぞれの必要に応じたフィルターがあります。更にそれらは見た目で区別が中々つきにくいので、メンテナンス業の方でもすべてを把握してはいらっしゃらないと思います。
ですのでプレフィルターが汚れていて交換されたいとお考えの方でも、どこに何を頼んだらいいか分からないとお悩みの方が多いと思われます。
そこでざっくりではありますが、プレフィルターの種類をご紹介いたします。
不織布フィルター
これはアルミの枠(ステンレスもございます)に不織布のフィルターを入れたものです。
特殊な状況下でない一般的な場所で使用されているプレフィルターならまずこのタイプかと思われます。この不織布フィルターは万能でして、捕集効率も高く薬品との相性もいいので、防臭・抗菌などを組み入れやすく、それでいて安価で流通しております。
取り扱いメーカーも多いので在庫が豊富で短納期にも対応しやすいフィルターです。
欠点といえば圧力損失が高いのでメンテナンスや洗浄・交換をまめに行う必要がございます。
鉄芯巻フィルタ
これはPPハニカム(サランハニカム)鉄芯巻フィルタと呼ばれるもので化学繊維をハニカム(蜂の巣)織りにしたものをフィルタとして使用しております。
皆さんもご自宅のエアコンを開けると出てくるフィルターをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
蜂の巣のように立体構造で繊維を織る事によりゴミをキャッチしやすくしており、パッと見はスカスカに見えますがそこそこの捕集効率がございます。
このフィルターの利点としましては鋼線に巻き付けてミシン加工にて仕上げますので、厚さが5mm程度と薄くお手軽に使用できます。
洗浄もしやすく取り扱いもしやすいので、そこまでの捕集効率を求められないのであればおすすめのフィルターと言えます。
その他にも種類はございますが、少し長くなりましたので次回、その2に続きます。